騒がしい夜だった…

昨晩のことです。12時になろうかという時、けたたましく電話がなりました。「誰だろう?」と思いながら答えると、それは地元の警察からで「お宅の車が車上荒らしにあいました」というではないですか!カウチで眠りかけてたオットを急いで起こし、慌ててアパートの駐車場へ出てみると、すでにそこには数人の住人と警官がいて、ものものしい雰囲気に。どうも数台が荒らされた様子。可愛そうな我が家の車はドアが開けられ室内ランプがついている状態。ダッシュボードは荒らされて、車内にその中身が散らばっています。幸い、金品などは普段から置いていないため、取られた物もないようでまずは安心しましたが、これまでこんなことは1度もなかっただけにかなりショック。「田舎だから治安はいい」と信じ込んで油断気味だったところもあったので、これからは改めて気を引き締めていかなければ、と思った次第です。

さて。我が家はアパートなので、パーキングは建物のすぐ前にあるわけです。誰かがなにかをしていれば当然気づいてしまうほどの距離しか離れていません。実は、この時も、私はなんとなく「今日は外が騒がしいな」と感じていたのです。口笛で合図をするような音がしていたし、話し声もするようだし。でもでも。こういうことは珍しいことではなかったので、気にも留めていませんでした。というのも、うちのアパートの向かい側に立ち並ぶコンドの住人達はかなりトラブル・メーカーで、うちオットもなんどか警察に電話をしたことがあるほど。深夜に大音量でカーステレオで音楽を聞きながら、コンドの中ほどにある駐車場でたむろっていたり、また突然ケンカが始まったり、駐車場でカーレースの真似事のようなことをしてみたり、と、常識はずれな人々が多いのです。こういう言いかたは適切でないと思いますが、なんでもそのコンド、昔は郡が所有する低所得者向けのあっせん住宅で、今でもそうした人々が住んでいるらしい。と、ちょっとアンエデュケイティッドな人々が多く住んでいるらしいのです。まぁとにかく、そうしたこれまでの経緯で、今回も「そちらの人々がなんかしてるんだ」と決め付けていた私。まっさか夢にも、我が家の駐車場でなにかが起きているなど思いもしなかったわけです。

さて。一夜明けて。いつも通りESLへオットに送っていってもらう途中。その通り沿いにはかなりの数のソラリティ・ハウス(大学生達がシェアして住んでいる大きなお屋敷のことです)が建っているのですが、その一軒の入り口に「黄色いテープ」が張られて閉鎖されているのが目に入りました。しかも警察官まで立っています。「なにかあったのかな?」「昨晩の車上荒らしと関係あるのかな?」とオットと話しながら通りすぎたわけですが。午後になって、なんと殺人があったらしいとの噂が入ってきたのです。なんでも、ひとりの男子学生を数人で囲んで野球バットで殴り殺した…という大変悲惨なものです。先日は、ソラリティ・ハウス、フェティリティ・ハウスの派閥争いのようなものがあって、中の一軒が放火で焼け落ちたばかり。「今回のことも、あれに関連しているかもしれない」とはオットの弁ですが、どちらにしても学生の中から逮捕者が出ることは間違いなく、大学で教べんをとるオットとしては心中拭複雑なようです。

それにしても、平和だと信じきっていたこんな小さな田舎町で、こんなことが起きてしまうとは。かなり憂鬱な気分です。