ブッシュ・ド・ノエル
日本ではクリスマスに「クリスマスケーキ」と呼ばれるものを食べる習慣がありますが、アメリカにはありません。クリスマス・ディナーのデザートは「クリスマス・クッキー」かなぁ。
でも、私自身としてはなんとなくいつも「クリスマス・ケーキ」が恋しいと思っていたのです。別に普通のケーキなんだけれども、やっぱり小さい頃からクリスマスのシーンの中には必ずあったものだしね。
そうしたら、今年は新聞に載っていたベーカリーの広告に「ブッシュ・ド・ノエル」の予約を受け付けます、っていうのを見つけました。「チョコレートスポンジにベイリーズ味のクリームチーズ・フィリングを挟み、チョコレートガナッシュをコーティングして仕上げた、木の切り株状のケーキです」と説明が付いていました。「クリスマスにケーキは食べない」というオットに「でも食べたい〜」と言って予約してもらい、イブの午後取りに行ってもらいました。
ところが、オットが帰って来るなり「これ、頼んだものであってる?」と聞くのです。店で受け取って箱を開けて「あれ?こんなんでいいの?」と思ったそうですが、なんせ「ブッシュ・ド・ノエル」をこれまで見たことがない(!)オットには、イマイチ判断がつかず取りあえず持っては帰ってきたものの、見栄えがあまりに???なので不信に思ったそう。
早速箱を開けてみて、オットの言っている意味が分かりました。ねぇ、だって、これあまりにも「素人の出来栄え」過ぎませんか?とても$24払ってプロのベーカリーから買ってきたとは思えない出来栄え。「私が作ったの」でも通用しそうな、というか、私ならもっと上手にできるわ、と思ってしまうほど。しかも、チョコレートガナッシュでコーティングだったはずなのに、外側が白い・・・。どうもなんかが間違っているような・・・。
人生初の「ブッシュ・ド・ノエル」を恐らく楽しみにしていたオットはどうしても納得がいかなかったようで、ホリデイが終わってからお店に電話を入れたそうです。するとオーナーも「それは間違ってます」と認めてくれて、結局ケーキのお金は返してもらえることになりました。どうやら当日お店の他のスタッフにケーキ作りを任せたのが、こうなってしまった原因らしいのですが。
まぁ、これもいつか「クリスマス2007」の良き思い出となるでしょう。