ヘアカット

昨日髪を切りに行ってきました。このサロンに通いだしてからは、もう3年くらいは経っていると思いますが、ここへ来るまでは本当にいろんな体験をしたものです。

大体この町の人でアジア人の髪の扱いに慣れている人を探し出すのが、そう簡単でないことは想像していましたが、持って行った写真を見せて「こんな風にしてね」と言っているのにもかかわらず、全然違ったスタイルにされてしまうのは一体どういうこと?

人生初の「超最短カット時間」の体験もあって、この時かかった時間たったの10分!まさにそれはハサミでジョキジョキ切った、ただそれだけのことでした。今なら文句のひとつも言える度胸がありますが、当時はまだそんな勇気もなく、しょんぼり家に帰ったのを覚えています。

そうそう、アフロにされてしまったこともありました。ただ普通にパーマをかけてウェーブヘアになりたかっただけなのですが、出来上がったのは「鳥の巣」ヘアでした。迎えに来た夫が大爆笑し、私もつられて笑いました。笑うしかなかった、そういうことです。

そんな試行錯誤がありながら、たどり着いたのが今の女の子ソニアです。日本でやってもらうような丁寧さにはまだ遠いものの、かなり綿密に、丁寧にカットしてくれるし、その技術も悪くないのです。写真の切抜きを持っていったら、それをじっくり見ながら再現しようと努力してくれるし、出来上がりもなかなかのもの。さらに私の髪質、髪の量を考慮して、レザーを使って梳いてくれたり、なるべく軽やかに見えるようなスタイルに工夫してくれたりもします。

今回はそれで無意味に伸ばしていた髪を5センチくらい切って、それから全体的にレイヤーを入れ、梳いてもらいました。毛先も切りっぱなしではなく、ギザギザになるようにして欲しいといったら、なんとなくそれらしくなりました。

アメリカ人に髪を切ってもらうというと不安に思う人が少なくないようですが、要はコミュニケーション。こちらの要望をとことん伝え、一方で彼らのアドバイスも聞き入れる余裕を持てば、そんな悪い結果にはならないものです。「ちょっと自分が思っていたのとは違うけれど、これはこれで素敵だわ」、そう思うようになれれば、アメリカでのサロン体験ももう怖くはありません。