St Patrick's Day

今週末は、全てが「緑色」に染まる「セントパトリックス・デー」です。

ご存知ない方のために触れておきますと、セントパトリックス・デーと言うのは、アイルランドにキリスト教を広めたとされる聖パトリックの命日とされるカソリック教徒のお祭りです。
アイルランド系移民が多い地域などでは盛大なパレードが行われたりするようですが、アメリカでは基本的には世俗化していて、カソリック教徒でない人も「緑色」を着てお祝いするようになっています。
なぜ緑色か?というのは、当時、聖パトリックがシャムロックを手に「三位一体」を唱えたため、そこに由来しているというのが一般の説です。

 

さて、そのセントパトリックス・デーに食べるのがアイルランド料理である「コーンビーフ&キャベツ(corned beef and cabbage)です。
コーンビーフというのは、日本で知られている缶詰のものとは見た目が異なり、塩漬けされた牛肉の塊そのもののことですが、これをキャベツや他の野菜と煮込んだものです。味としては日本で言う「ポトフ」に近い感じ。
我が家はあまりアイルランドとは関係がありませんが、私がこの料理が好きなので、毎年自分のために作っています。
作るといっても、この肉の塊には調味料のパッケージが付いてくるので、それを加えてたっぷりの水で煮込むだけの簡単さ。
私はこの肉よりも、むしろ肉のうまみがしみこんだトロトキャベツの方がお目当てです。

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翌日は、余ってしまったお肉を小さくさいの目にして、コロコロに切ったお芋と一緒に炒めて「コーンビーフハッシュ」にしました。おいしかったです。

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ところで、お気づきかと思いますが、日本語では「コンビーフ」と「コ」と「ン」の間が詰まってますが、正しい英語表記は「Corned」(『塩漬けされた』という意味)なので、発音では「コーン」と伸ばし、さらに「コーンド」という感じで、「ン」の後にごくごく小さな「ド」を発音しますが、まぁ、これはネイディブでない人の耳にはほとんど聞こえないくらいの音です。

加えておくと「キャベツ」の発音も英語では「キャベッジ」となりますので、上では「コーンビーフ&キャベツ」と書きましたが、正確には「コーンドビーフ&キャベッジ」と発音するのが、このお料理の正式名です。