素人じゃ無理だったか

という出来事がありました。

我が家の2階のバスタブの排水口の表面がさびついてしまっているのがずっと気になっていた私。ちょうど日本から母が遊びにくることになっていたし、またこの夏にはお友達も泊まりに来る予定だったので、思い切って「日曜大工」をやってみようという気になりました。
その排水口、よく見ると中央にネジがついていて、そこを外せば簡単に取替えられそうに見えたので、新しい部品を買ってくれば交換できるだろうと判断し、早速近所のホームセンターへ。いくつか排水口を買ってきて、自分で交換を試みることにしました。
まずはネジをはずし、ペンチで本体を固定してぐるっと回したら、ほら、簡単に取れたじゃない!ところが、新しく買ってきた排水口の直径が微妙に違っていて、外したはいいけれど、そこに設置することができなかったのです。仕方がない、この古いのをお店に持っていって同じ直径のを買うしかないわね、と、そこでその古いのを取り合えず戻しておけばよかったものを、外した後でも見た目はなんら変わりなく見えたので「このままで平気かな」と、排水口を外したままにしておいたのです。が、これが災いの元になるとは。。。

次の日の朝、オットがシャワーを浴びている最中、階下に聞こえる音がいつもとは全く違うことに気づきました。ドタドタドタとそれは今にも天井から水が降ってきそうな音がして、息子は思わず「雨が降ってくる!」と言って天井を見上げたほどでした。慌てて2階へ駆け上がり、「聞こえる音がいつもと違うの、ダイニングルームの真上から水が落ちてくるような音がするの」とオットに告げると、「それはパイプが壊れてしまったのかも知れないな」と。この時、私の頭には昨日「取替えようとした排水口のこと」がちらりと頭に浮かんだんですが、でもまさかそのせいでとまでは思わず(思いたくなかったのかも知れないけど)、オットにもそのことは言わないで、とりあえずプラマー(水周りの修理をしてくれる人)を呼ぼうと1階に下りてくると、なんと、ダイニングルームの天井から窓枠を伝わって滝のようにどんどん水が降り注いでいるではないですか!家族3人で慌ててバスタオルで抑えましたが、オット一人がたっぷりとシャワーを浴びて使った分の水が、それはそれはものすごい勢いで降ってくるのです。

さてプラマーさんがやっとやってきて、2階のバスルームの配管をチェックし始めてまもなく、「あれ?ここの部品がないじゃない!」とびっくりしています。その部品とはもちろん私が取り除いてしまった排水口のこと。「いやね、そこものすご〜く錆びていたんで取り替えようと思って外したんですが、新しく買ってきた部品が合わなくて。。。」と説明すると、「水漏れはそのせいだね」と一言ぴしゃり。「見えないけど、この部品にはちゃんとパッキングがしてあって、口と管の隙間から水が漏れないようになっているんだよ」とのこと。あちゃ〜〜〜。「じゃ、僕が新しい部品を探して買ってくるから」と、原因が分かった彼はさっさと出かけてしまいました。

後に残された私。これを一体なんとオットに説明すりゃぁいいのか。素人が勝手なことをしたばっかりに、天井浸水で、壁紙にもシミができ、どうしたって壁の修理が必要な大事になってしまったのです。あやまるしかありません。水漏れの原因を説明し始めると、オットはまずは目を丸くして、それから大きなため息をついて、「誰にでも間違いはあるから」とだけ言いました。それだけ言うのが精一杯だったというのが正直なところでしょう。
考えようによっては、パイプの破裂などの故障でなくてよかったとも思えるのですが、それにしても「あの時ちゃんと古い部品を戻してつけておけばよかった」と悔やまれてなりません。

いろいろなテレビ番組で、自分たちでキッチンやトイレの改造したりするのを見ていると、なんだか自分でも簡単にできそうな気になってしまいますが、やっぱり私には無理だったようです。これからはどんな小さなこともプロの方にお願いしようと心に誓いました。