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「トレイダー・ジョーズがいくつかの中国産製品を排除」
『カリフォルニア州のモンロビアに本拠を置くトレイダー・ジョーズ(Trader Joe's)というチェーンのグローサリーストア(スーパーマーケット)が、顧客が中国産製品についての安全性に不安を持っていることを理由に、いくつかの中国産製品を店頭から排除することを発表した。これによりにんにく、オーガニックの冷凍ほうれん草の他、中国産の原材料1点だけでできた製品は4月1日までに店頭から消えることになる。しかしながら、中国産の原材料と他の国の原材料の両方から作られた製品については、これまでと変わらず販売し続けるとのこと。
スポークスマンのアリソン・モチヅキ氏は「我々としては中国産の製品は安全であると信じているが、お客様が私たちと同じレベルで、中国産製品の安全性と品質に問題がないと確信を持ってもらうまで、他の国の製品などで代用していきます」とコメントしている。この処置により、一体どれだけの数の製品が店頭から消えるのか、どれくらいの期間そうなるのか、などの詳細については触れていない。
中国産の製品に関しては、過去数年の間に、ドッグフード、おもちゃ、歯磨き粉などから生死にかかわる危険な化学薬品が発見され、極めて厳しい目で見られるようになってきた。トレーダー・ジョーズは全米23州において296店舗を展開し、様々な種類のオーガニック、グルメ、輸入食品を取り扱うグローサリー店。このことから他のどのチェーンのストアよりも、より素早い処置が取られたようだ。
東海岸側の5つの州で70店舗を構えるウェグマンズ(Wegmans)では、昨年の秋から中国で生産されたガーリックの取り扱いを中止している。しかしながら、他の製品についてはこれまで同様に販売を継続。スポークスマンのジーニー・コレルオリ氏は「中国産であるという理由だけで製品を店頭から排除するという決断はまだなされていません」とコメントしている。』


ということで、こうした動きは消費者としては大賛成ですけれどね。まぁいきなり店頭から全て排除しなくても、せめて「生産国」の明記をしてくれればいいのになぁといつも思っています。野菜などはブランド物でない限りどこから来たのか全く分からないし、袋詰めされた製品でも「distributed by XXXXX 」とか、「packed by XXXXX 」=「販売元 XXXXX 」と書かれているだけなので、一体どこの国から輸入された物か見当もつかない場合がほとんどです。先日、生のにんにくを買おうとして「はて、これが中国産だったらどうしよう?」と思い、「NY」と表示のあったあらかじめチョップされてビンに入っているにんにくを買ったのですが、これも考えてみたら、NYでビンに詰められているだけで、肝心のにんにくは中国から来ているものかも知れないなぁと思っていました。
中国産だったら全部が全部悪いものと決め付けるのもどうかとは思いますが、実際やっぱり不安は拭いきれないです。

ところで、この新聞記事にあがったスーパー2社ですが、「コンスーマー・リポート」の2006年10月号で「ベストチェーンスーパーマーケット」にランクされた上位2社でした。ちなみに1位はウェグマンズ、2位がトレーダー・ジョーズ。我が家の近所にはトレーダー・ジョーズはありませんが、これまで旅先で何度か買い物をしたことがあります。他の店ではあまり見ない珍しい、そしておいしそうなものがいっぱいあって、ただ品物を見て歩くだけでも楽しいお店です。規模は小さいんですけどね。ウェグマンズの方は我が家から車で30分ほどのところにあり、日々の買い物で利用しています。こちらも「ならでは」の品揃えが充実していて魅力的だし、店員さんの感じがいいのも気持ちがいいです。

私はずっと昔にどこかで聞いた「お買い物はエクスペリエンス」と言う言葉がとても好きなのですが、これはつまりどういうことかと言うと、買い物というのは欲しいと思っているもの、探している物が手に入ればいいというものではなくて、その品物にめぐり合うまでの体験が重要である、というものです。もちろん、Kmartに靴下を買いに行く時にはエクスペリエンスもなにも期待せず、ただ靴下が出に入ればいいと思って出かけては行きますが、それでもちょっとした店員さんの態度1つでこちらの気分ががらりと変わってしまうことは少なくありません。そういう意味でも、上記の2社はわざわざ出かけていく価値のある店だと思っています。