久々に映画で感動する夜。

Lacy2005-11-11

随分長い間、映画館に足を運んでいない。この町に1軒だけある映画館、新作はやってくるにはくるけど、あっという間に終わってしまって、全然タイミングが合わない。

だから、最近はもっぱらレンタルDVDで。もっとも、これだってままならない。日中は自分の時間などないし、息子が眠ってしまってやっとほっとする時間ができても、その後ゆっくりと映画を楽しみましょう、という余裕がある夜は数えるほどしかないからだ。

そんな毎日の中で、昨日は久々にたっぷり時間の持てた夜だった。ちょっと具合の悪い息子が早く寝てくれたことと、オットが出張中で不在だったことで、9時過ぎからカウチに座ってテレビでも見てみるかな、というラッキーな状況がやってきた。

そうして、チャンネルをガチャガチャしていたら、たまたま目に入ってきたのがこの映画「コールドマウンテン」。2003年の映画だから公開はもう2年以上前になるけれど、その時に映画館に見に行くことが出来ず、以来ずっと見たいと思っていた作品のひとつだった。

ジュード・ロウニコール・キッドマンに加えてレネー・ゼルウィガーというキャスティングで、監督は「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラだし、そもそも原作が「近年のアメリカ文学最高傑作」と賞賛されたチャールズ・フレイジャー。間違いがあるはずもなく、3時間たっぷり、じっくりとコールドマウンテンの雄大な景色に引き込まれてしまった。

ラブストリーではあるが、それが南北戦争という背景や、開拓時代の当時の人々の生活ぶりなどを踏まえて、単なる恋愛モノを超え、心を揺さぶる壮大なドラマに仕上がっている。

コールドマウンテン、その名を聞くだけで、胸が痛くなる」