クリスマスショッピング2004

クリスマス前のこの時期は、ちょうど大学の学期末と重なっているので、オットはテストの準備、その後の採点を終えるまでは大忙し。だから毎年我家のショッピングは「ラスト・ミニッツ・ショッピング」になってしまう。

家族のひとりひとりにプレゼントを買う家庭も多いと思うが、Snydersでは毎年くじ引きをして、誰が誰のプレゼントを買うかを決める。つまり、基本的にはくじで名前を引いた人にだけ買えばいいことになっていて、私は今年義姉のプレゼントを、オットは義兄のプレゼントを買うことに決まった。たいていそれぞれが「欲しいものリスト」である「クリスマスリスト」を書き出すので、とりあえずそれに沿って彼らの欲しいものを探していけばいいだけなのだけれど、書かれていた品物がなかなか見つからなかったりして、てんてこ舞いである。ちなみに今年の私の「クリスマスリスト」は、「コート、おしゃれなスノーブーツ、フードプロセッサー、カトラリーセット、クッキング本」があって、今のところの予想では全部ゲットできるはず(笑)。オットのリストには「本、DVD、ゴルフグッズ」があって、全部揃えることができた。息子のリストには私が「トイチェスト、ディスニーのDVD」としたけれど、揃うかなぁ、どうかなぁ。

さて、そのくじ引き以外には、大人は子供たち全員にはなにかを買うことになっていて、こっちも毎年頭が痛い。特に2人の女子大学生がいるのだけれど、アメリカのティーンネイジャーのことなんて私にはさっぱりだし、また選ぶのは簡単かと思う幼児のおもちゃもたくさんありすぎて、どれを選んでいいのか本当に途方にくれる。結局、買った品物にはギフトレシートをつけて、気に入らなかったら後で返品か交換してもらうようにするしかない。私は最初このギフトレシートというものにとても抵抗があったのに、今では「レシートつけておけばいいや」ってな感じである。慣れとは恐ろしい。


そうして、買い集めたプレゼントは自分で包むのがアメリカ流。日本のデパートみたいに、「贈り物にしてください」なんていうだけで、無料で素敵なラッピングをしてくれるところは、とても少ないのだ。こういう時期には、それでも、デパートやモール内に「ラッピングステーション」が設けられていて、買った品物を持ち込めば、ボランティアのおばさんがちゃちゃっとプレゼント用に包んでリボンをつけてくれる。でも、それが法外に高い。あれを利用するのは、よっぽどのものぐさか、独身男性で包み方すら分からないとか、それともお金に頓着しない人か、そのどれかだろう。

私としては、山盛りになったプレゼントを包んでいく楽しみというのもクリスマスの楽しみのひとつだと思っている。クリスマスのCDをかけて、コーヒーなど飲みながら、このペーパーにはこっちのリボンとこのシール、などど組み合わせを考えながら包んでいくのは結構楽しい。最近はダラーショップでとても可愛いラッピングペーパーが売られているので大助かりだ。アメリカ人はプレゼントの包みをあげるとき、日本人がするみたいに、「テープで止めてあるところから、そっとはがす」なんて繊細なことはしない。箱の真ん中のなんにもない所に指をがっと入れて、びりびりと破ってしまう。そう、彼らには「この紙、可愛いから取っておきましょ」なんて発想は微塵もないので、ラッピングペーパーは本当に紙の無駄使いだなぁと、私はいつも思ってしまう。いつだったか、プレゼントをもらった時、皆が注目する前でその包みを開けようとして(アメリカでは贈り物の包みは、くれた人の前で開けるのが礼儀)、「いつも通り」テープのところから、破こうとして手間取っていたら「なにやってるの、さっさと破いちゃいなさい」と言われて、以来、私もすっかり「びりびり」派になってしまった。だから、クリスマスの日、ディナーの後で「さぁ、プレゼントを開けるわよ」という時になると、まず大きなごみ袋を用意する。そうして、びりびりになったラッピングペーパーを次々とそこへ投げ込んでいくのだ。「クリスマスの残骸」である。時間をかけて包んだのに、開けるのは一瞬。でも、子供たちの嬉しそうな顔が、その労をねぎらってくれる。

さぁて、今年はどんなクリスマスになるのやら。