「新しいナンバープレート」の巻

ナンバープレートを破損してしまったので、こういう場合は自己負担で新しいのに取り替えてもらわくてはならないのか、と、地元で警察官をしている友人に尋ねたところ、「DMV(免許交付所)に行って手続きすれば、新しいプレートをタダでくれるはず」というので早速出向いた。

 

オフィスで書類を記入すると、2種類のスクリュードライバーを渡されて「これで古いのを車からはずしてきてください」とのこと。 パーキングに戻って、ボロボロになったそれをようやく車からはずしてから、またオフィスに戻る道なりにずっと考えていたことは。

 

一体、あのオフィスのどこで、その場ですぐに新しいナンバープレートを作ってくれるんだろう。ナンバーを金属のプレートに打ち込める機械でも置いてあるんだろうか。そもそもナンバープレートなんて、どうやって作るんだろう。わくわくだなぁ、とか考えていた。

 

そして、窓口でお姉さんに貸してもらったスクリュードライバーと共に、ボロボロのナンバープレートを手渡した、すると。お姉さんが、自分が座っている机の引き出しを、ガラガラっと開けた。 そして、2枚のまっさらなナンバープレートを取り出して、「はい、これね」と手渡してくれた。

 

え。そういうことだったの? 「新しいナンバープレート」ってのは、プレートだけじゃなくて、ナンバー自体も新しくなるってことだったの? がっくーん。 私はてっきり同じ番号で、プレートだけが新しくしてもらえるんだとばっかり思っていたよ。

 

しかも。ナンバープレートが、普通のオフィスの机の引き出しに保管されていた、ってのも、なんだか衝撃的だったなぁ。 もしかして、みんな結構 普通に新しいナンバープレートをもらいにくるんだろう、という気がしてきた。自分のナンバーに気持ちの入れ込み?とかなさそうだもんな、この国の人達。

 

毎日車に乗るくせに、車のナンバーをちゃんと記憶しておくってなことは、実は日常生活ではあまり必要なくって、私もたまに聞かれると「う~ん、なんだったっけな?」とか思っちゃう有様が長く続いていたけれど、さすがに20年近くたって、やっと丸暗記できた番号だったのにな。

 

また、新しいのを覚えなくちゃいけないのは、なんだか億劫だ。