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鳥の一家、大レスキューの巻

しばらく前から、夫の書斎の壁から「なんか音がするな」というのには気づいていたのです。もっとも最初はごくごく小さな音だったらしくて人間の耳には聞こえなかったのですが、たまたま居合わせた家の猫がものすごい反応を示したことから、あれ?そういえばなんか聞こえる?という感じで気づいたのです。
鳥の様な鳴き声にも聞こえるし、もしかするとリスかもしれない。それも、「お母さん」が餌を持って巣(=うちの家の壁の中)に帰ってくると、巣で待っていた子供たちが一斉に「ちーちーちー」と騒ぎ出して、それはもうものすごい音になり、そして「お母さん」がまた去っていくと、残された子供たちの声がしゅんと小さくなる、そんな様子がわかるほどだったのです。

こうなると仕方がない、専門業者に来てもらうしかありません。我が家は以前、スカンクが家の基盤に入り込んでガスを撒き散らし、家中がえっらい悲惨なことになって以来、小動物、蜂などの処理にはプロの業者に頼んでいます。

そして、昨日の夕方、マイクという男性がやってきました。家の中の音がする箇所をまず見てから、家の外へ出て、2階の該当する部分を調べた上でこう言ったのです。「古い鳥の巣があるみたいだけど、多分、リスでしょう」、ということで、「リス」が出入りすると思われる隙間に「内から外にしか開かないドア」を設置し、巣から出ることはできるが、一度出てしまうともう巣に入ることはできない仕掛けを取り付けてくれました。こうした業者は、この地域で問題になるスカンクやアライグマ等も含めて、退治すると言っても捕らえて殺したりすることはしないのです。巣に戻ってこれなくする処理か、あるいは、捕らえた後も、その場所から少し離れたところに離しにいって、戻ってこれなくする、ということです。
これがそのドアのついた仕掛けです。
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しかし。どうも私には嫌な予感があったのです。なんかリスじゃない気がする。あの「お母さんが」帰って来た時の「ちーちーちー」が大きくなる感じが、どうもやっぱり鳥の様な気がしてならなかったのです。

そして、今朝、その予感は的中しました。朝一番にその仕掛けを見に行ってみると、なんと母鳥が、口に餌をくわえてその仕掛けの前で行ったり来たりしているのです。もちろん、仕掛けの内側に残された赤ちゃん鳥たちも、一斉にちーちーちーと騒いでいます。見えるかなぁ、下の写真、屋根の端っこに母親鳥がとまっています。
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何度も言いますが、私は非常に動物ネタに弱く、過去にも、道端で引かれていたリス、鹿に遭遇して号泣してしまった、ということがありますが。あぁ、この母鳥&ヒナ鳥のシーンもだめでした。号泣。笑

家に戻って夫に状況を説明し、再び業者に電話を入れて、急いで来てもらうようにお願いしました。彼が来るのを待つ間、私は再び外にでて仕掛けを見守ることに。すると、中からヒナ鳥が1羽出てきているのですが、仕掛けの網にひっかっかって動けない様子でした。丁度その時グッドタイミングでマイクが到着。まずは網にひっかっかっていたヒナ鳥を助け、それから、その仕掛けはそのままに、ドアを「鳥が通れるくらい開けておくから」と言い、ドアを少し開けて針金で固定してくれました。彼としては、全開にして、また鳥が戻ってきても困ると思ったのでしょう。けれど、その開き具合が不十分だったのです。しばらくして、次に巣から出てきた2羽も、1羽目と同じように仕掛けの網にひっかっかってしまいました。

こうなったらもう自分でやるしかない、と、私は隣人ピートから梯子を借りて天井に上り、マイクが固定していた針金をはずして、仕掛けのドアの開き具合をさらに大きくする細工を施しました。屋根は思っていたよりもずっと高くてちょっとびびりましたけれど。
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それから、見守ること数時間。母親鳥が巣の近く(=我が家)に舞い戻ってくる度にちーちーと鳴いて、巣の中にいるヒナ鳥に話しかけているよう。もちろんヒナも一斉に声をあげてそれに答えます。その声は「子供たち早く巣から出てきなさい」と言っているようにも聞こえます。私も思わず「がんばって早く出てきて!」と祈るような気持ちになっていました。

そして、一体私はどれくらいの時間を費やしたことでしょうか。最終的には計4羽のヒナ鳥が巣から飛び立っていきました。それをうちの家の周囲を回遊していた母鳥がちゃんと待っていたのがなんだか微笑ましく、心にジンときます。

母鳥とヒナ鳥(窓枠の上に止まっています)
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いやぁ、なんだか大騒動になってしまいましたが、鳥の一家が無事に引越し?できたのでよかったです。早く新しいお家を安全で静かなところに見つけて欲しいものです。