もう臭いなんてもんじゃないんです!!

昨日の夜のことです。そろそろ寝ようかしら〜と思いつつ、ネットでブラブラしていた時のこと、時間にすると10時半過ぎだったかしら。なんだか突然にものすごい悪臭がしてきたのです。その悪臭を形容するにぴったりくる言葉が見つからないのですが、オニオンの腐ったようなというか、「なんかクッキングしたまま放置したっけ?」みたいな、しかし臭さの度合いはその十数倍もするようなとにかく強烈な悪臭が漂ってきたのです。
慌ててキッチンに行ってみると、もう目にしみるくらいの悪臭が充満していて、オットとこれは一体なんぞや?と大騒ぎになりました。あちこちのドアを開けてみて、その臭いがどこから来ているのか探すのですが、どうもはっきりせず。しかし、キッチン横にあるパントリー(収納場所)と、キッチンの真下に当たる地下の一部、それからキッチンの真上にある2階のランドリールーム辺りに、この強烈な臭いが漂っていたので、どうも我が家のキッチンを中心にして、その上下が臭いらしいということになりました。
しかし問題はその悪臭が何物であるか、です。あまりにも強烈過ぎて頭は痛くなるし、吐き気もするし、鼻も麻痺してきて、それがなんの臭いなんだかよくわからなくなってきて、しかしなんだかガスっぽい臭いじゃない?と結論に達しました。給湯と暖房がガスなので、ガス漏れ?と最悪のことを想定して、すぐにオットに消防署に電話を入れてもらいましたが「誰もでないよ」と言うので、仕方がなく911(日本で言う110)に電話して事情を説明、するとすぐに、同じ通りにある消防署から大きな消防車が家の前にやってきました。
消防車がやってきたので、隣人のピートとドリスも家から出てきて、「実はうちでも変な臭いがしているのよ」と言います。我が家の反対側の家は以前に家事になっているし、それ以来空き家なので、ちょっとしたことでもどうしても慎重になっているのです。
さて、消防服を着て、タンクを背負ったファイヤーファイター(消防士)が何人も降りてきました。オットが「ガスのような悪臭が充満してるんです」と説明、ドリスも「家でも悪臭がするの」と伝えます。
そして我が家のキッチンに手にモニターを持ったファイヤーファイターが2人足を踏み入れました。



と、すぐさまそのうちの一人がこう言いました。













「これ、スカンクだね」










へ?スカンク?





彼らが言うには、我が家のどこかにスカンクが入り込んで例の威嚇行為をしたのだと言うのです。

都会暮らしの方にはピンと来ないでしょうが、この辺りにはスカンクはごく普通に生存していて、車に引かれた屍を通りでよく見かけます。その脇を通る時には、それはそれはものすごい悪臭がするのですが、今回はその悪臭とは比べ物にならないくらいひどかったし、少し違った種類の悪臭だったので、まさかスカンクが・・・・とは思いもしていなかったのです。聞いてみると「車にひかれて出ちゃった臭い」と「威嚇で発した臭い」とではそのパワーが違うのだとか。しかも車で通りかかってかぐ臭いと、家のどこかで発せられた臭いではその距離も違います。そう言われてから改めて臭いをかいでみると、確かにスカンク臭だ、というか、こんな悪臭はスカンク以外にはありえない。

ファイヤーファイターの方は、それでもガスを感知するモニターを持って、キッチン周辺、地下、2階とグルグル回って、それからガラージの中もしっかり点検してくれましたが、いわゆる「ガス」の検知はなく、「スカンク以外には考えられない」という結論に達しました。

するとドリスがやってきて「家と家の間の部分が一番臭いが強い気がする」と言うので、今度は我が家と隣家の間に移動して周辺を捜索すると、なんと!!我が家のクーラーの室外機の下に、大きな穴が掘られているというではないですか!!どうもここから家の基盤の中に入り込んだスカンクが、我が家の犬が吠えた時か何かに例の「威嚇行為」をとった、というのではなかろうかということになりました。
つまり、家の中にはもちろん入ってきてはいないのだけれど、「家」の素地の中に出入りできる何かがありそうなのです。
そういえば、いつだったでしょうか、小さなネズミが入り込んできた事があったのを思い出しました。今思えばあれだって、やはりなにか「通路」があったに違いありません。

これから冬に向かって寒くなる時期、動物達もきっと「暖かい居場所」を探し始めているに違いないのです。いや〜、スカンクと同居なんて、困ります!絶対困ります!

ということで、明日朝8時半に、エクスタミネイター:除去する人(映画みたいね)サービスに来てもらうことにしました。とんでもないことにならないといいな、とちょっとドキドキしてしまいます。