Bento

この秋の新学期からプリスクールに通うようになった息子のお弁当作りを開始して1週間が経ちました。私が作っているのはごく普通〜のお弁当ですが、参考までに日本で流行っているらしい、あるいはもう定番となったのかしら、「キャラ弁」のサイトもいろいろ拝見させていただいてます。いやぁ、あれは本当にすごいですね。どうしてそんなことを思いつくの、どうしてそんなことができるの?と素直に感動。しかし一方で、本来の目的である「食べるもの」というところから大分離れてしまっているようなものまであって、絵はきれいに描けているけれど、食欲をそそられるか、という点では???と思うものも少なくないと思ったのですがどうでしょうか。いえ、これは決して負け惜しみではありませんよ。

お弁当は今や日本の文化の1つとして紹介され、英語でもしっかり「Bento」と定着しました。これは素晴らしいことだと思います。確かに、小さな箱にぎっちり詰められた素敵なおかずのお弁当は、日本ならではのものではないでしょうか。私は時々駅弁が恋しくなりますが、あの「冷めてもおいしいおかず」は、温かいおかずとはまた一味違ったおいしさで格別なものです。

アメリカのランチの定番は恐らくサンドウィッチでしょう。これは私は日本のおにぎりと同じ考え方で作られているものだと思いますので、ランチにサンドウィッチというのは全く問題がないと思っています。でもね、ピーナツバターとジェリーのサンドウィッチとか、ハムとチーズとか、ただ挟むだけでおしまい、で、後はクラッカーとか、ヨーグルトとか、フルーツとかを茶色い紙袋に入れておしまい。つまり「おにぎりとお漬物」みたいな感覚かしらね。もちろんこれはこれでおいしいけれど、それも毎日続いたら味気なくないかなぁ〜。
しかも作る手間を考えたら、どうしたって日本のお弁当の方がずっと大変、この「手間」の部分がつまりは愛情の証でもあり、栄養のバランスを考えたり、見た目の美しさにもこだわったり、と、アメリカ式弁当に比べると、どうしても「格」が違うような気がしてしまうのです。

そうは言っても、私はずぼらな母ですし、お料理も特別上手な訳でもないわけで、よし弁当を作るぞ!と意気込んでみたはいいのだけれど、世の中の皆様のようにはさっさっと器用に作れませんので、日夜ネタ探しに苦労しているこの頃です。幸い、息子はスクールで「あら、これみて、なんて素敵なお弁当!」と先生に感激されたということを、とても嬉しそうに話してくれました。小さいうちは無邪気でいいですね。「明日は動物の顔にしてね」なんてリクエストもしてくれて、「人とは違う」ランチをそれなりに楽しんでくれている様子。しかし、恐らくいつの日か「カフェでピザを食べるから、もうお弁当はいらないよ」なんて言われる日が来ることでしょう。それはそれでいいんです、皆で楽しくピザを食べてくれれば。でもだからその日が来るまでは、せっせと小さな箱におかずを詰めて持たせることにしたいと思っています。

以下は、アメリカで「Bento」を作っている方のサイト
Bentos 彼女はbento food artistだそう、すごいですよ。
Lunch in a box


本もたくさん出版されています。ちょっと買ってみようかしら?

Face Food: The Visual Creativity of Japanese Bento Boxes

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Bento Boxes: Japanese Meals on the Go

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501 Bento Box Lunches: 501 Unique Recipes for Brilliant Bento

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