ダッチ・アップルパイ

リンゴのシーズンだけオープンする「アップルサイダー・ミル」というのがあります。もぎたてのリンゴをその場でぎゅ〜〜〜っと絞って、その果汁だけで作られる「アップルサイダー」というのを売っているのですが、他にもNYの農村地で作られるチーズとかチョコレートとかジャムなども売られていて、まぁ言ってみれば小さなファーマーズマーケットのような感じ。
リンゴの季節になるとこのアップルサイダーがどうしても恋しくなり、もちろん普通のスーパーでも売られているのですが、ここのミルのものは店で売られているものとは雲泥の差で味が違うので、車で15分くらいの山道を走って買いに行きます。保存料、防腐剤とかそういうのは一切なし。絞ったまま。絞っただけ。だから日数が経つとほんのり発酵してきて酸っぱくなります。

今日はこのサイダーの他に、そこで焼かれているパイも買って見ました。オットの好みはパンプキンですが、今回はずっと前から食べてみたかったダッチ・アップルパイ。普通のアップルパイとは違って、パイの表面にクラムと呼ばれるカリカリしたトッピングがかけられて焼かれています。
オーブンから出された直後のアツアツを買えたので、家に帰ってきてからもまだ温かく、アイスクリームを添えて食べたいなぁと思ったのですが、そういう時に限ってアイスクリームがない!諦めてそのまま食べましたけれど、パイのサクサクとクラムのカリカリに挟まれたしっとりしたリンゴの絶妙なコンビネーション。ただし、私としてはもう少しリンゴの酸味が効いている方が好みかなぁとも思いました。

アップルパイは中のリンゴのフィリングを予め煮て作るパイと、生のパイをそのまま使う方法とあるみたいですけれど、私としては後者の方が好き。そうすると焼きあがった時もまだほんのりリンゴのさくっとした感触が味わえるのです。アメリカではこのアップルパイがよく「お袋の味」と言われます。その家庭ならではの味があるのですね。

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