新しいカーシート

アメリカでは子供が車に乗るときには必ずカーシートを着用するよう義務付けられています。もちろん我家でも息子は生まれた時から、その時に合ったカーシートに座り続けています。現在使用しているものは40パウンドまでのもので、彼の体重はそろそろ34パウンド。40パウンドにたどり着くにはまだまだ時間がありそうですが、その次のシートを準備しておこうと思い、ネットでリサーチを開始しました。

多くの場合、40パウンドを超えるとブースターシートと呼ばれるタイプのカーシートに移行されるようですが、私にはそれが少し疑問でした。ブースターシートのほとんどは、車に備え付けられているシートベルトを使って体を固定するもので、その場合、身長が小さい子供だと、シートベルトが首の辺りに来てしまうのです。これではカーシートを使っている意味がないし、いざという時にちゃんとした効果が発揮できなさそうだと思っていました。

そこで、乳幼児のカーシートで義務付けられている5ポイントハーネスタイプで、40パウンドを超えても使えるシートがないだろうか、と探していたのです。ブースターシートよりも5ポイントハーネスの方が安全性が高いと認められているのにも関わらず、40パウンドを超えて使えるハーネスタイプがなかなか見つからない…。

そんな時に出会ったのがこのビデオクリップでした。この悲しいビデオを見る事で、やっと私は40パウンド以上の子供が乗れる5ポイントハーネスタイプ「Britax Regent」というものがあることを知りました。Britax はその安全性の高さで知られており、現在使用しているカーシートも実はこのBritax のものを買いに行った時に製品リコールで買えなかったので、当時その次に安全性が高いと言われていた製品を買ったという経緯があります。

このシートは子供が80パウンドになるまで使用できるもので、まさに私が探し求めていたものでした。値段は決して安くはありませんが、命に値段はつけられません。「これしかない」と判断し、早速我家に2台ある車のためにと2つのシートを購入しました。

実物で見てみると、かなりの大きさに驚きます。車の後部座席中央に置くと、両側には大人がゆっくり座れないのでは、と思うほどがっしり大きなシートです。後部座席中央に設置するのには訳があって、ここが車内で一番安全だと言われている場所だからです。我家ではシートの取り付けを、シェリフのインスペクターの元に行なっていますが、彼にも「ここに設置するよう」と何度も言われました。

事故はあってはならないことだし、息子を乗せて運転する時にはかならず制限速度を守るようにしていますが、それでも自分の予期せぬことで事故に巻き込まれることも想定していなくてはいけません。このシートにしたから、なにがあっても絶対大丈夫という訳には行かないでしょうが、リサーチにリサーチを重ねたこの決断には間違いなく満足しています。お子さんが大きくなられて、ブースターに移行しようかどうか思案中の方には、是非このBritax Regentをお奨めしたいと思います。