まさかこんなもののお世話になろうとは

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これ、なんだか分かりますか?Victorの赤い大きなV字のところを見てください。ほらね、「ちゅーちゅー」って。

そう、「ネズミ捕り」です。

実は先日納戸の整理をしていた時のこと。床の上に小さな黒い点が落ちているのを発見しました。よ〜〜〜く見てみると、紛れもなくそれはなにかの糞。とっさに頭に浮かんだのはゴキブリです。でもこの辺りはとにかく寒い時期が長いし、夏でも涼しいのでゴキブリは出ないと言われていて、それを証拠に過去7年で一度も彼らに遭遇したことがないのですが、それでも今年は随分暖冬だったし、エルニーニョとかもあるし、まぁ出てもおかしくないかなぁと思ったりしたわけです。

そこで慌てて「ゴキブリホイホイ」を探しにストアへ行きました。棚のほとんどはアリキラーとネズミ、ハエ、蜂で、1品だけゴキブリ用があったので取りあえずそれを買ってきました。「ホイホイ」タイプは見つからなくて、要はホウ酸団子と同じもの、ゴキブリがそれを食べて「巣に戻ると全滅」を狙ったやつです。壁際にある程度の間隔を置いて、計6個並べておきました。ただこれだとゴキブリの姿を見る事ができないので、実際彼らがいるかいないかは確認できないかなぁと思ったのですが、彼らが現れれば糞が落ちているだろうし、まぁ取りあえず彼らにはこの家からいなくなってもらうことが先決だと思うことにしました。

と、朝になって納戸を開けて見ると、なんと、ちゃんと置いたはずのゴキブリ団子が、私が置いてもいなかった「あさっての方向」に移動しているのです。ふん?ゴキブリって意外に力持ちなのね、なんとのんきなことを思っていられたのもつかの間。

夫が糞を見て、「これはもしかするとネズミかも知れない」と言い出しました。まじ?ネズミ?確かに築170年の古い家に住んでいて、屋根裏に住人がいない方がおかしいかも知れないけれど、こんなに小さな糞で?そんなに小さなネズミなの?でも、朝見た「団子が動いている光景」が頭にあったので、念には念のため。そして夫が買ってきたネズミ捕りが写真のこれです。こんなものにデザインを施さなくてもいいんではと思うのですが、可愛いネズミの顔とチーズをイメージした黄色いトラップ。ここに「ネズミだから当然チーズを挟むんでしょ」と思っていましたが、さすがアメリカのネズミです、ピーナツバターを塗るのだそうで。ちょうどこの間サルモネラ菌でリコールになったピーナツバターが我家にもあったので(もちろん未開封)それを利用して、ワナを仕掛けておきました。

するとその直後から、納戸の外の壁から音がするのに気づきました。カリカリカリとまるで壁を食べているような音。それも結構大きい音で。こんなにはっきり音がするのなら、今まで気づかないわけがないので、どうやらこの住人は割りに最近我家に引越しをしてきたらしい。

どこかに出入りする穴があるに違いないので、懐中電灯を手に納戸の壁の隙間をチェックしてみました。古い家なので隙間は至るところに。そんな中、ちょうどネズミが通って来れそうな通路があることを発見。よぅく見てみると、最初に発見したのと同じ黒い糞があります。どうやらこの通路は予想通り地下室へつながっている様子。そこで地下室にもいくつかワナを仕掛けてみることに。

我家には犬も猫もいるのですが、彼らは気づかなかったんでしょうか。「壁の中の訪問者」は、人の気配がすると動きを止めるみたいで、私が壁の前に立っていると音はしません。「嫌だなぁ、ワナがバン!って音するのが聞こえたら…。いっくらネズミでもなんだか可愛そう…」なとど思っていたら、地下室に様子を見に行った夫が「1匹捕まえたよ」と言うではありませんか。仕掛けてから数時間後のことです。

あまり楽しい光景でもありませんが、一応見ておこうと思い地下室へ降りました。すると哀れな「ミッキーちゃん」、しっかりワナに捕らえられておりました。幸いだったのが、お顔が向こうに向いていたこと。でも首の骨の辺りがしっかり捕まえられていたので、恐らく苦しみも感じないまま昇天されたのではと思われます。そうであって欲しいのですが。

まだ数個のワナが仕掛けられているのですが、願わくば、この「ミッキーちゃん」1匹だけの訪問者であって欲しいなぁ。明日の朝、「ミニーちゃん」の悲しい姿は出来ればは見たくないなぁと思っておりおます。