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韓国生まれ

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先日クローゼットの中を整理していて、「あ、こんなもの持ってたんだ」と発見したバッグ。随分長いことそこにしまってあって、もう持っていることすら忘れていました。一見、ヨーロッパの有名ブランドのモノに見えますが、これはなんと韓国生まれのブランド品、つまり立派なフェイクです。

今から7,8年くらい前のことだったでしょうか。当時「ハンジュンマク」という韓国式サウナが流行っていて、それで妹と初めての韓国旅行に出かけたのです。ハンジュンマクの他、韓国の垢すりや石膏パック、かかとマッサージなど、取りあえず一通りの体験をし、さらに夜は焼肉三昧。ガイド付きのツアーで行ったので、まぁ実際にはかなり「観光用」に用意されたものばかりだったとは思いますが、それなりに楽しい旅となったのでした。

その滞在中に、日本語の達者なお姉さんガイドが「秘密の店がある」と言ってきたのです。「ブランド物が好きならきっと気になる」と。この時点で怪しいにおいはプンプンしていましたが、「秘密」というのに引かれてそこへ連れて言ってもらうことにしました。

到着したのはガイドブックにも載っている有名なショッピング街。彼女は中の普通のカバン屋さんへ入って行きます。そうしてドンドン店の奥へ奥へ進んでいくのです。そしてたくさんのカバンが並べられた棚の前に立ち止まりました。するとなんと!その棚が開いたのです!テレビや映画で見たことのある、それはまさに「隠し扉」という奴です。

さらにその扉を潜って進んでいくと、あらら、急に目の前が明るくなって、突然とてもきれいなお部屋が現れたではありませんか。そうして、その部屋の壁面いっぱいには、誰でも知っている有名ブランドのバッグがズラリと並べられています。さらにガラスのショーケースもあって、中には財布やキーホルダーなどの小物がぎっりち。

そしてそこにいる買い物客は皆アジア人。皆さん結構熱心に品物をみていらっしゃる。一緒にいた妹は本物志向でちゃんとしたものをたくさん持っている人なので最初から興味はない様子でしたが、一方「ブランド物にかけるお金がもったいない」と思っている私は、「これ、言わなきゃ誰にも偽者って分からないんじゃないの?」なんて思いながら、なにか買ってみようと思ったわけです。

結局、どういう経緯でこのバッグを選んで買ったのか、今となっては詳細はあまり覚えていないのですが、確か日本円にあたる1万円くらいを支払い、おまけとして別の有名ブランドのデザインの携帯ストラップをもらったのを覚えています。

後で分かったのですが、このバッグの色とデザインは本物には実在せず、つまり立派な韓国生まれの韓国デザインのバッグでした。まるっきりコピーじゃなくて、一応「デザイン」しちゃったりしている訳ですね。でもそれってちょっと余計なような?

しかし、この偽者くん、実によく出来ているのです。小さなボタンやジッパーなどにもちゃんと刻印が入っているし、バッグ自体の質も縫製も決して粗悪ではないのです。ブランド物のコピー品というところを除けば、かなり便利なバッグとして機能してくれる。それで実は、最近このバッグを持ってお出かけすることが多くなりました。日本ではちょっと恥ずかしいけれど、ここならOK!(笑) お買い物へ行く時、財布と携帯電話を入れていくのにちょうどいいサイズで、今頃になって重宝しているのでした。