ギリシャのヨーグルト

ずっと以前一度だけギリシャはアテネに行ったことがあります。景色の美しさ、海の幸がどれもおいしかったのに感動しましたが、道を歩く男性が、皆あの「ギリシャ彫刻」のような顔をしていたのには本当に驚きました。もう一度ゆっくり訪れてみたい、そんな町でした。

さて、その滞在先のホテルで朝食に出たヨーグルトが絶品だったのです。というか、最初はそれがヨーグルトだとは分からなかったのですが、バッフェにずらりと並べられた朝食アイテムの中に、大きなガラスのボールに入った「白いそれ」はあったのです。でも、私の知っているヨーグルトとは明らかに違う。もっともったりとしていて、しっかり泡立てた生クリームのように見える。そして、そのボールの隣には黄金色のどろっとした液体が置いてあります。とりあえずその「白いもの」をボールにとり、黄金色の液体をドロッとかけてみました。

一口口にいれて「おお」。そう、それが濃いことで有名なギリシャのヨーグルトだったのです。もちろん黄金色の液体は蜂蜜です。普通のヨーグルトとは全然違う食感と味わい、一度食べると癖になるというかなんというか。味としては、ヨーグルトよりもっとチーズに近いかも。あの味を表現するのは難しいのですが、「水気を切ったヨーグルトに、生クリームを足して、硬くしたみたい」な感じと書けば、少しは伝わるでしょうか。

あれ以来、ずっとギリシャのヨーグルトをまた食べたいと思っていました。でも近所のマーケットでは見つけることが出来ず、ネットでオーダーでもしようかというくらいに思っていたのです。そうしたら、ついこの間、やっと見つけました!「ギリシャで一番売られているヨーグルト」と書かれています。脂肪分が0のものと、全脂肪のものとありましたが、迷わず全脂肪のものをチョイス。あのこってり感をもう一度味わいたかったのです。

今回は蜂蜜を入れず、そのまま食べてみました。酸味があまりなく、チーズに似たこってり感が口の中に広がります。かなり濃厚なので、普通のヨーグルトのようにパクパク食べられませんが、これはちょっとで大満足のおいしさ。これからは私のおやつの定番になりそうです。
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