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オメデ鯛

オットの健康上の理由もあって、実は我家の夕食は週の大半が魚がメインです。赤身の肉であるビーフやポークがメインになるのは、月に1度もあるかないか。

しかし魚がメインになると言っても、ここでは日本の様に新鮮で種類の豊富な魚が手に入るわけではありません。魚売り場に売られているのは、サーモン、イズミ鯛、タラ、ヒラメ、なまず、ツナなんてところでしょうか。それを、まぁ、その日なるべく新鮮に見えるものを選んで買ってきます。

調理法はほぼ同じで、グリルするか、ホイル焼き、またはソテー。これにオットはレモンを絞って、私は醤油をかけていただきます。

さて、今日もそんな訳でスーパーの魚売り場に行って来ました。すると、あら、珍しい。丸ごと1匹のRed Snapper(レッド・スナッパー)がドンと置いてあるではないですか。レッド・スナッパーは日本でいう真鯛とか赤鯛とかにあたるらしい、要は鯛の1種の魚なんですが、ここのスーパーで「魚の姿」をした魚を見かけることすらが珍しい上に、それが「鯛」だったので、「あら、めで鯛、明日は我家のちびっ子のお誕生日だし」と、私はなんだか興奮気味にお店の人に「これ丸ごと買ったら、いくらになりますか?」なんて聞いてしまいました。

すると早速測りに乗せて調べてくれました。「ほぼ1キロで$17よ」、ほう、丸ごと買ってもそんなもんか、と安いような気がして「じゃ、それください」とお買い上げ。

家に帰ってきてじっくり見たら、お目目はかなり充血しているし、腐ってはいないようだけど、すっごい新鮮かどうかは怪しい感じ。明日は息子の誕生日なので、そのディナーにしてもいいかなと思ったりもしたのですが、なんだか少しでも早く調理した方がいいような気がして、早速今晩の食卓に上がることになりました。

内臓は取り去られてありましたが、当然ながらウロコはびっちりと付いたまま。ウロコを剥がす器具なんてないので、野菜の皮剥きでこそげとっていったのですが、まぁそのウロコの硬いこと。そこら中に飛び散って、服も、頭もウロコだらけ。息子が「ママ、%$#@&*」(ママ、なんか付いてるよ)なんて言ってくれたほどです。

魚焼き器なんてあるはずもなく、あったとしてもこの体長40センチもある魚が収まるわけもなく、いつも通りオーブンに放り込んで焼き上げました。オットは焼き魚の姿を見て「う〜ん」と言ったきり言葉はなし。アメリカ人は魚に頭が付いているのを、本当に毛嫌いします。「目がこっちを見ていて気持悪い」なんて思うそうです。私の祖父が焼き魚の目玉をいつもくり抜いてしゃぶっていた話なんてした日には、天にまで飛んで行きそうな勢いで仰天していたほどです。

さて、肝心のお味ですが、期待していなかった分おいしく感じました。オットもぺろりと平らげました。しいて言えば、ちょっと焼きすぎたのか、ぱさっとした仕上がりに。もっともそれは魚自体に問題があったのかも知れません。それでも、レモンを絞ってお醤油をちょろっと垂らしてご飯のおかずにしたら、なんだか日本でご飯を食べているような気分になりました。

ご馳走様でした。
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小さく見えますが、これで体調40センチもあります。