歯医者さん

かなり久し振りに歯医者さんに通っています。

というのも、3月のメキシコ旅行で、歯の詰め物が取れてしまったので、またそこを埋めてもらうつもりで歯医者さんの元へ出かけたのですが、そこでいろいろレントゲンやら写真やらを取られ、悪い箇所を「これでもか」というくらい発見されてしまったのです。

私としては「この穴を埋めてもられればそれでいいんですが」っていう気持だったんですが、「ここはこのまま放っておくと大変なことになる」とか「この歯はすでに縦に大きな亀裂が入っていて、その周りが虫歯になりかけている」とか。

日本の保険制度の下だと、歯医者さんの治療費もそんなバカ高くならないかと思うんですが、ここはアメリカ。なんせ医療費が本当に高い。もっとも夫が州に勤めている関係で、普通の健康保険のカバー率はそう悪くはないのですが、歯の保険はそれとは別で、この保険がかなり情けない代物らしい。

デンティストにいろいろ説明を受けながら、「いやぁ、これは大変なことになってしまったなぁ」そう思いました。一体いくらかかるんだろう????

そこで私ははっきりとデンティストに申し上げました。「悪い箇所があるのは分かりました。でも、私の一番の最優先はこの穴を埋めることです。それ以外の部分は、実際今は自分としてなんの自覚症状もなく、あまり処置が必要な気がしないのが正直なところです。ですので、今おっしゃっていただいたことに優先順位をつけていただいて、上の方から先に処置していくという風にしたいのですが。予算の都合もありますし」

デンティストもこんなことは日常茶飯事なのでしょう。すぐに「OK」といって、リストを作成して保険会社に送ってくれると言ってくれました。そう、デンティストが処置が必要と思っても、それを保険会社が認めてくれないと保険はおりない仕組みなのです。

そうして、私の歯にぽっかり空いた穴は埋められることなく(日本ではあった仮の詰め物もなし)、春を過ぎ、夏に入って、やっとやっと先日、保険会社からの見積もり結果とGOサインが出たので、治療に至ったというわけです。

さて、いくらの見積もりが来たでしょうか?

答え:合計$4000で〜〜〜す!!!びっくりで〜〜〜す!


そのうちの、半分が保険会社の支払いになりますので、自己負担はおよそ$2000(涙)。

結局なにをやるかというと、まずは歯2本分のセラミック・クラウン。現在詰めている金属がもう古くなっているので、歯をごっそり削って、歯と同じような物質の「入れ歯」みたいなのを被せるのです。これは日本ではまだ保険適用外らしいと聞くので、保険が下りるだけまだいいかな。

で、先日、最初の1本はこの処置を済ませてきました。私は顎関節症の持病があるので、治療されている歯が痛いとか言うよりも(一応局所麻酔はしてあるんですが)、長時間大口を開けさせられていることの方がつらかったです。もう顎が壊れるかと思いました。でも、長い間ぽっかり空いていた穴がやっと埋まったし、真っ白なきれいな新しい歯ができたみたいで、仕上がりには満足しています。

でも、これをもう1回やらなくちゃいけないかと思うと、かなり憂鬱。顎、まだ痛いんだもん。

それから、歯茎が大きく磨耗している箇所が2箇所あって、そのため「歯茎の移植」なんて怖そうなことをやります。これは内側の歯茎を一部剥がして、歯茎が足りていない箇所に移植するということらしい。「手術後数日、あるいは1週間くらい腫れがあると思います」って言われました。なんだか痛そうですが仕方がない。


ってなことで、しばらくは歯医者通いが続くことになってます。

それにしても、$2000って。私の歯ごときに…という感じで、だんなさんに申し訳ない気持でいっぱいです。

ちゃんと朝晩歯磨いて、フロスもしてるのになぁ。ついてないなぁ。