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もうすぐ帰国…で思うこと

実は来週から久々の日本へ里帰り。「久々」というのも本当に久々で、4年半も帰っていない。浦島太郎であること、必至。でももちろんすっごく楽しみなのだけれど、一方「ちょっと不安というか緊張するわ」ってな妙な感覚の自分がいる。

それもそうだ、なんでも回転の速い東京をもう5年近くも離れているのだ。そうして、この5年の間、私は特に東京の情報には触れていない。つまり、もうほとんど様子がわからない。どのくらい深いか分からない池に、「大丈夫かなぁ」と恐る恐る飛び込む、そんな感じの不安がある。そしてその不安をもっと煽る、数々のコメントが頭をよぎる。毎年帰国している友人でさえ「いやぁ、帰国するとさ、自分が浮いてるってのがよく分かるのよぉ」と言っていたし、また別の友人は妹さんに「お姉ちゃん、なんか風貌が『長くアメリカに住んでるアジア人』に見えるよ」とか言われたというし。

例えは良くないかもしれないが、そういえば、残留孤児の方が日本へ帰国されたりするのを映像で見ると、彼らは血統的には日本人であるのに、風貌がどこかしら中国人に見えることがある。やっぱり長年住んでいると、その土地の環境や食べ物によって顔つきも変わってくるんだろうなぁ。もっともだからといって、私がいきなり白人ルッキングになったか、というとそういう話ではないけれど。毎日食べているものとか、毎日見ているものとか、毎日聞いていることとか、毎日やっていることとか、それらはやっぱり影響しているのだ。

さて、今回の帰国にあたって、私が特に「不安」と思っていることはなにか。それは、ヘアスタイルが変で人様に笑われることでもなく、ファッションが流行遅れで人様に笑われることでもない。迷路のような地下鉄で迷ってしまうことでもないし、「この間までそこにあった店がもうない」とびっくりすることでもなく、友達と待ち合わせした銀座で迷子になってしまうことでもない。

私の不安は、自分が自分の国に帰ってきたというのに、「なんか居心地が悪い」と感じてしまったりしないか、ということだ。心待ちにしてやっと戻ってきた日本で、「なんだかここには自分の居場所がもうない」と思い知らされたりしないだろうか、ということだ。実際には、恐らくもう日本に住むことはないだろうし、いろいろな意味で私にとって今の生活は心地いい。でもだからといって、自分の生まれ故郷、自分のルーツがある場所を失っても平気でいられるわけはないのだ。自分が来た途だから、そこへ帰り着いた時には「ああ、戻ってきてほっとする」そんな暖かい気持ちに浸りたい。それが、逆カルチャーショックで打ちのめされたりしないかなぁと、ちょっと気弱になってしまうのだ。

ああ、お願いだから日本よ、東京よ、こんな私を温かく迎えてちょうだいね。