出産という大仕事を終えて

早いもので息子ももう生後一ヶ月になりました。おっぱい、おむつ、と、慣れない仕事にまさに24時間奮闘しっぱなしで過ぎてしまったひとつきでしたが、最近はようやく私のからだもそれに慣れてきたせいか、少しだけ、ほんの少しだけですが、ほっと息をつける余裕が出てきたような気がします。

今になって振り返ってみれば、妊娠期間の40週間は結構あっという間の出来事だったように思います。そうして人類というのは不思議な生き物だと、改めて思います。私が、私の中に宿った小さな命に気づいた時、彼は本当に小さな、小さな卵形の影でしかなかった、それが、たったの40週間で、「赤ちゃん」となって産まれてくる、これは神秘以外のないものでもないですよね。

残念ながら、私の出産は最終的には緊急帝王切開(しかも全身麻酔で)になってしまったので、いわゆる「産みの苦しみ」は完全には体験できませんでしたし、麻酔で眠っていたため、産声も聞くことができませんでした。それでもやはり、ひとりの新しい人間をこの世に生み出すことができた、これはすばらしく貴重な人生体験だったと言えるでしょう。心から神様に感謝です。