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Baby Shower

「Baby Duck」を読んでいただいている方にはご存知かと思いますが、あれあれという間に私も妊娠5ヶ月の妊婦となりました。すっかりお腹もでてきて、もうどこから見ても立派な妊婦。そろそろ胎動が感じられる頃らしいのですが、どうも私ったら鈍いのかしら、いまだその気配に気づくことができないでいますが、とりあえず、これまでの経過は順調。快適な妊婦生活を送っております。

さて、アメリカでは初めて出産する妊婦のために、その数ヶ月前に「Baby Shower」と呼ばれるイベントを開くのが普通です。これはたいていが妊婦の友人がホストになって開いてくれるパーティで、そのホストの家で開かれたり、またレストランなどの会場で開かれたりいろいろですが、中身は通常、軽い食事をいっしょにし、会話やゲームを楽しんで、ケーキを食べて、最後に妊婦はみんなにもらったプレゼントをその場でお披露目して終わりってな感じです。私も一度参加したことがありますが、いただいたプレゼントをその場で開いて皆に見せる、というのに少し驚いた記憶があります。日本だと、「後で開く」ってな方が多いかと思うんですが、アメリカ式には、「自分がいかにこの贈り物をもらってハッピーかを皆に知ってもらう」というような意図があるらしいですね。確かに贈り主としては、相手の反応が見たいという思いはあると思うので、これはいい伝統なのではないでしょうか。

その伝統といえば、この「Baby Shower」は基本的には「女性だけ」でするのが慣習だそうですが、残念ながらここでは私の友人はごくわずかなので、「Jack&Jill」と呼ばれるカップルで参加できるパーティにしてもらうことにしました。ホストはオットの大学の同僚で、うちにもよく遊びにくるLisaがしてくれることになりました。彼女と私は好きなものが良く似ていて話しが合う上、なんと彼女はイベント・プランニングのプロフェッショナルなので、全く安心して全てを任せられる頼もしい存在です。今のところの予定では10月のどこかの週末で、総勢50名ほどのパーティになりそうですが、今その準備を始めたところで、ちょっとバタバタしています。まずは招待客リストを作らなくてはいけないし、その人数に見合う会場を探さなくてはなりません。基本的にはホストがお世話してくれるのですが、私たちの希望もありますし、いろいろ一緒に相談しながら進めていくことになっています。

こうした準備過程の中で、私が一番楽しみにしているのが「ギフト・レジストリー」といわれるものです。誰でもそうだと思うのですが、好きなお店があって、好きなもの、欲しいものがありますよね。せっかくギフトをもらうのだったら、そうした「前から欲しかったもの」がいただけたらもっと嬉しいじゃありませんか。そう、それを実現してくれるのがこの「ギフト・レジストリー」なるシステムなんです。アメリカなら、たいていのお店でこのシステムが利用でき、自分達が欲しい品物を、あらじかじめ登録しておくことができるわけです。具体的には、お店にいって「レジストリーしたいんです」というと、簡単なペーパーワークの後、小さな「ガン」みたいなスキャナーを貸してくれるので、それを持って店内をうろうろし、欲しいものを見つけたら、その「ガン」で品物についているバーコードをピピっとスキャンすればいいだけ。この作業が楽しい。だって、好きなだけ、値段を気にせず(笑)、ピピっとできて「すでに自分が買ったような気分に浸れる」わけですよ。でもね、実際にはスキャンした品物の全てがもらえるなんてことはないんですけどね…。で、要は後は、パーティ参加者に「あのお店でレジストリーしてあるます」と知らせるだけでOK。贈り物をしようと思っている人は、そのお店に出向いて、私たちがあらかじめ「ピピ」として作ったリストの中から自分の予算に見合ったものを選び出して買うことができるわけです。リストの中ですでに誰かが買ってある品物は再度購入することはできないので、同じ物を2個もらってしまったなんてこともなし。実に合理的で、実用的なシステムなんです。というわけで、ただいまこの「レジストリー」作業を、お店で、またオンラインで楽しんでいる私。私はどうもキャラクター物が苦手なので、アメリカでは定番の「セサミ・ストリート」や「熊のプー」「ディズニー」などのキャラがついたものはいやだなぁと思っていたのですが、探してみるとアメリカでもヨーロッパの品物っぽいシックなものもたくさんあって安心しています。

ところで、こんなに盛大なパーティを開いてもらう妊婦ですが、日本のように出産後に配る「内祝い」なるものはアメリカでは存在しません。さらにいうと、結婚式の「引き出物」にあたるものもないんです。ごくごく小さなプレゼント(チョコレートやキャンディなど)を参加者に配ることはあるようですが、「贈り物をもらったら、それをまた贈り物で返す」という風習はないんですね。皆でめでたいことを楽しく祝ったらそれで終わり。実際、私は結婚お祝いをいただいた後に、お返しを差し上げた方に「あら、これだったらまた私がお返しの贈り物しないといけないわね」とジョークを言われた覚えがあるほどです。アメリカでは贈り物をいただいたら、普通はすぐに「サンキューカード」でお礼の言葉を述べるだけでいいのです。最初はなんだかいただきっぱなしで申し訳ないなんて気もしてたんですが、慣れると実にさっぱりした習慣でいいと思います。というわけで、話しがちょっと反れましたが、私のシャワーの報告はまたその折に。