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「それはちょっと違うだろう」と思ったこと

CNYのこんな田舎じゃ、「TVジャパン」も見れないけれど、インターナショナル・チャンネルでは若干の日本の番組を見ることができます。その一つが毎朝10時から放送されるフジテレビのニュース。安藤優子キャスターと木村太郎キャスターのアレです。この10時という時間帯は、結構バタバタしていることが多くて、なかなか毎日のようには見ることができないのですが、昨日、ちょっとホッとしてコーヒーを飲んでいたら「あ、ニュースやってるな」と気づいて、久々に日本の番組を堪能することができました。で、それはいいんですが。その中で取り上げられていたニュースに、私はどうも納得がいかなかったのであります。それは、こんなニュースです。

とある書店で中学生が漫画本を万引きしたところ、その店主に見つかってしまった。店主が、名前や学校名を尋ねるが、その中学生は黙り込んだままで、困った店主が警察を呼んだ。そして店からパトカーで警察署へ移動しようとした際、その中学生が走って逃げ出し、なんと踏み切り内で電車にひかれて死亡してしまった。その後、その本屋には「人殺し」「配慮が足りない」などといった電話が殺到。店主は、店の前に張り紙を出し、店を閉店、廃業することを告げる…。

そのニュースは、その「店が廃業に至ってしまった」というところにフォーカスされた内容だったんですが、そのことについての、死亡した中学生の父親のコメントってのがすごいんですよ。「廃業してくれてよかったです。あの前を通るのは辛いですから…。きっと息子は店の中で一生懸命誤ったと思うんですよね。いかに辛い思いをしてたかと思うと…。哀しい亡くなり方でした」(というような内容)

さて、皆さんは、どう思われたでしょうか?私はすぐに「お父さんよ、それは違うだろう」と思ったわけです。全てのことは、その中学生が万引きなんてしなければ、起こらずに済んだことでしょう。ここ最近、本屋における中学生の万引きは、一般的にその店の売上の1%をも占めるほど深刻だと聞いています。中学生の間ではゲーム感覚で行われていて、グルになって品物を盗み、その後平気で中古本店などに持ち込んで換金しているんそうです。店主にしてみれば死活問題です。万引き犯を捕まえるのは当然のことです。少年が電車にはねられてしまったことは、それは大変残念なことではありますが、私的には厳しいけれど「逃げたあんたが悪い」と思うわけです。違いますかねぇ?店主が「人殺し」呼ばわりされることなんて、絶対に納得できないですよ。その店主の方にだって、家族がいるはずです。その家族はどうなるんでしょうか。

さらに、「店内で一生懸命誤ったと思うんですよ」なんて。だったら、さっさと氏名と学校名を明かして、店内で嘘でもいいから泣いて許しを請うくらいのことがあったっていいはずです。それを「逃げた」なんて所に、反省の色は見えないと思うのですが。息子を亡くした悲しみの大きさは、私なんかには到底分かるすべもないのは十分に承知の上です。それでもやっぱり、「店を廃業してくれてよかったです」なんて、全国ネットのテレビで言っちゃいかんでしょ。身勝手でしょ、それって。違うかなぁ。

自分の息子が馬鹿なことをしでかした結果、本人は失うことなど必要なかった尊い命を失い、さらに万引きしてお店に被害をもたらせただけでなく、廃業にまで押しやってしまった。それが事実じゃないんですか。この本屋さんは本来であれば被害者の立場ですよね。それが、その少年の愚かな行動によって、商売の廃業、さらには「犯罪者」呼ばわりされる立場に押しやられることになった。店に電話をかけた人も一体なにを考えているんだろうと思うけれど、悲劇的な結末ばかりに気を取られて、本来の問題がなんだったかを見逃していないだろうか?「配慮が足りない」って、一体どういう意味だろう?万引きした少年を、責める人は誰もいないのだろうか?死んじゃったから可哀想ってことで、一挙に「加害者」から「被害者」に転身ってことなのだろうか?みんな、こんなことで納得いってるの????

私はこの本屋さんは一切間違ったことをしているとは思わないので、廃業などせず、ぜひ続けて欲しかった。非難中傷の中では精神的にかなり辛いとは思うけれど、間違ったことはしていないのだから、堂々としていて欲しかった。もちろん店主の方もひどく悩まれた結果だとは思いますが、本当にお気の毒だと思います。最後に、亡くなった少年のご冥福を心よりお祈り致します。 中学生には、万引きなんてつまらないことに時間を費やすのは止めよて、もっと健全な遊びを見つけ出してほしいものです。