「ダラー・ストア・マジック」

うひゅ〜〜〜〜と言うくらい寒いここNYの真中です。昨晩はマイナス25度(摂氏)。さすがに、これはちょっと異常な寒さでして、ちょっと気軽には外には出れない。私なんかは、スキーウェア着用でございます(笑)。それでも、寒いんだもん!!

さて。本題に入りましょう。
今日は、「ダラー・ストア」について書いてみます。ダラー・ストアってのは日本語でいう「百円ショップ」なんですが、最近、うちの近所にも次々と新しいダラー・ストアがオープンしまして、それがすごいのなんのって。日本の百円ショップも「え、これがたったの百円?」という代物がたっくさんありましたが、こんなアメリカの片田舎だって負けてはいませんよ。(もっとも、百円ストアの発祥はアメリカでありますが)
ほぼ毎日のようになんかしら新しい品物が入荷されるようで、毎日行っても飽きないくらい。ホリデイ・シーズンなんか、本当に凄かった。ウォルやKといったストアで$5とかで平気で売られているクリスマス・オーナメントが、軒並み$1なんですから。なんだかね〜って思いますよね。

私がいつも気になっているのは、プラスティック製のコンテナ(タッパウェアみたいなものですね)と、グリーティング・カード、ブランド品のバス・グッズ、文房具類などといったものが多いんですが、ここで私がいつも気をつけているのは、「最初から$1ストア用に作られたものは買わない」ってことなんです。これらは総体的に品質がよくないですね。例えば、カードなんて安い紙を使ってるから向こうが透けそうにペラペラだし、コンテナもプラスティックの質が悪くてすぐ壊れそうに見える。こういうものはパスした方がいいですよね。だって「安物買いの銭失い」になっちゃうでしょ。

だからこそ、まめに出向くわけです。(ああ、私がいかにプラプラしてるかってバレバレですけど…)すると、「おお!」というものに出会えます。先日は、イギリス製のとても素敵なカードのセット(12枚入)を手に入れました。紙質、印刷ともに素晴らしい代物。日常的にちょっとしたことでカードを書くことが多いのですが、一般のお店でそこそこ素敵なカードを買うと、たったの1組で$5とか取られちゃうんですよ。これだと気軽な気分も遠のいてしまいます。それから、バス・グッズも毎日使う消耗品なわけで、安く買えるに越したことはない、で、行くたびにチェックしていると…、あるんですよ、絶対に$1で手に入らないと思ってたモノが「ああ、あった!」って。たいていは、パッケージが旧デザインであるとかそんな理由で、ダラー・ストアに回されちゃったんでしょう。使用には全く問題ないのです。

ただ、どうしても買う気になれないのが食料品です。これは明らかに期限が過ぎているものが多いいような気がしますね。缶詰なんかは、多少期限が切れちゃっても、私、結構平気で食べたりもしますけど、それは我が家のパントリー内に保管してあったことを知っているから大丈夫って思えるわけで、ダラー・ストアに回されてきた缶詰たちの過程を思うと、ちょっと怖くて手が出ないのです。それと、やっぱり、私は根っからの食いしん坊なので、食に関することにはあまり金銭的に頓着しないで、食べたいものを食べるってのもありますけど。$1で買って、おいしくなかったら残念だし、だったら最初から「おいしい」と知っているものを、$3出しても手に入れたい…と。

ちなみに最近の大ヒットは、センチメートル表示の入った「定規セット」です。そそ、小学生の時に使ってたような定規のセットを発見したんです。三角定規と、分度器と、ものさしがセットになって、ビニールのケースに入ってるんです。プラスティック製で、しっかりした厚みがあって、とても重宝しそう。いやね、ずっと困ってたんです。ご存知のように、この国は「インチ」表示なんですが、センチメートルの感覚で育った私には、インチでサイズを言われても全くピンとこなくって、「センチの方がインチより小さいんだから…」とかとか、一生懸命考えてみるけれども、感覚で理解できない。これはとても不便なことです。その度にいちいちPCに座って、ネット上で換算してみる気にもなれないですし。で、毎日、ちょっとした時に、ささっと使える定規があったらいいなぁ、でも、お金はあまりかけたくないなぁ、と、ダラー・ストアを覗いてみたら、ご丁寧に、インチとセンチメートルが両方計れる定規がセットでたったの$1!!!!

あ、ただね〜〜〜。ここに「ダラー・ストア・マジック」の罠があるのですよ〜〜。そう、つまり、$1で到底買えないものがあったりすると、嬉しくなってつい余計なものまで買っちゃったりしませんか?さらに、その余計なもの、急いで買う必要なんてなかったもの、その直後にウォルで98セントとかで発見しちゃうんです…。「しまった」の瞬間です。

お買い物上手になるには、やっぱり日ごろの情報収集を心がけておかないとね。というわけで、今日も私は「プラプラ」さまよっているわけです〜〜〜。