読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

お茶会に招待されちゃった

それは月曜日のことでした。「ミセス・スナイダー」と書かれた私宛のカードが届けられました。差出人は同じストリートに住む方から。でも、心当たりがないんです。「はて、どこかで会ったことがあるんだろうか?」

実は、私が今住んでいる家は、もうずいぶん長い間同じファミリーに所有されていた家なので、「元クランドルズの家に住んでいるんです」といえば、大抵の地元の人が「ああ、あの白い家ね」と分かってしまうような具合です。いつだったか郵便局へ行った時も、私の差出人住所を見た係りの人に、「あなたがあの家に越してきたのね」と言われたこともありました。そんな訳で、「クランドルズに越してきた新しい家主」として、ご近所の方には大変温かく迎え入れてもらい、オットとふたり「これも古い家の魅力のひとつだね」とあらためて思ったりしています。しかしながら、一方、「私は先方を知らなくて、先方は私を知っている」ということなわけで、だから今回のご招待も、正直ちょっとよく分からないけど「お断りはしない方がいいだろう」と思い、張り切ってお菓子を作って出かけてきました。

招待された家に着いて、分かりました。実は私、その奥様に一度だけお会いしたことがありました。それは昨年のクリスマス・イブ。これまたメインストリートに住む方からのお誘いで夫婦でパーティーに出かけたのですが、その先で彼女に会っていたのです。もちろん、私は名前も覚えていないほどの短い出会いだったのですが、そこで「クランドルズの家」が幸いしたようです。つまり彼女も私の名前を覚えてはいなかったけれど、クランドルズの家に住んでいることは分かっていた。住所さえわかれば苗字を調べるのは難しいことではないので、それで私のところにちゃんと招待状が届いたというわけです。

さて、そのお茶会には合計5名の「メインストリートの奥様」がいらっしゃいました。皆さんもう長く住まわれているようで、まぁ、いろんなことを知ってる、知ってる。特に、メインストリートとういうのは、その町できた時に最初にできた通りなので、言ってみれば町の歴史そのもの。そこに住んでいるということには、皆さん大変誇りがあるようで、私は「一種の雰囲気」を感じ取らずにはいられませんでした。といっても、心地悪いようなものでは決してないですよ。自分が住む町を、ストリートを、家を誇りに思うことの素晴らしさというか、「私もこうならなくちゃいかんな」、といったような感じです。特に嬉しかったのは、私がこの通りで一番素敵な家だと思う「超ゴージャスなビクトリアンハウス」の奥様にお会いできたこと。私はその家の前を通る度に、「いいなぁ、いつかお友達になって中に入ってみたいもんだ」と恋焦がれていたのです。その奥様は、お家同様やっぱりゴージャスな感じの女性でちょっと引いてしまったのですが、私が「本当に素敵なお家ですね」と言ったら、心底嬉しそうに「ありがとう」と微笑んでくださったので、本当は気さくな方なのかも知れません。うん、これで近々あの家に潜入できそうだわん、やった〜〜〜〜(笑)。

そうしてお茶を飲みながらお話をして約2時間。「こういう機会はいいわね、またやりましょう」ということで、これからは持ちまわりで続けていくことになりそうです。ま、私が次回も招待してもらえるかは、分かりませんが…。