花火は違法…だって

この週末は、大学でイベントがあったので出かけてきました。締めくくりは花火。恐らく、私の人生で、一番身近で見ることができた花火だったような気がします。もう、すぐ間近だったの。まぁ、日本の打ち上げ花火に比べると、ちょっと迫力に欠けるような気がしますが(気のせいか)。9月に入ってからは、夜はめっきり冷えているので、「夏の花火大会」の雰囲気は味わえなかったけれど、それでも、それなりに楽しめた夜でした。

さて、花火といえば、子供の頃の夏の楽しみのひとつでしょう。夕食を終えるといさんで通りに出て、スーパーで買ってきた花火のパッケージの中でも、ひとつしか入っていない「ちょっと特別な花火」から始めるのが楽しかったっけ。ほら、ピストルの形をしてたり、パンダの耳から花火が吹き出たりする奴ですよ。ああいうのは、パッケージの中に絶対に一個しか入っていないのね。他のものは、束になって結構たくさん入っているのに。しかも、中には不発で終わっちゃうものもあったりして、はしゃいだり、がっかりしながら、それから「危ないから人に向けちゃだめよ」なんて注意されながら、闇の中を華々しく照らす花火にしばしうっとりしていたなぁ。そうして、最後を締めくくるのは、いつだって線香花火。チリチリと可憐で儚げな光を放つ線香花火は、あっという間に燃え尽きてしまうものと、やけに長く燃えつづけるものがあって、いつも自分の花火が人のそれより長く燃えてくれればいいなぁ、と願っていたけど、ちょっと手がゆれた途端に、ポトっと、芯になっていた「火の玉」が落ちちゃったりして。

そんな、夏の風物詩の花火なのに。なんと!!ここNYでは一般で花火を行うことは「違法」なのでした(全米も?すみません、他州については知識不足です)。お店で買うこともできないし(売っていない)、万が一手に入れたとしても、自分の庭で勝手に楽しむこともできない。うう。なんでやねん。

ですから、イベントで「花火」となると、皆大騒ぎするのですね。大学の小さなイベントでも、最後を締めくくるのは花火となると、皆しっかり集まるし、カウントダウンで始まったりして、そりゃすごい。で、私が驚いたのは、こうした花火を仕掛ける人は、なんとファイアー・ファイターズ、そう消防士の方々が消防車でやってきて、仕掛けから実作業まで全部しちゃうの。「火」つながりってことなわけね。消防士も大変だと思うけどなぁ〜。

確かに、火薬の塊である花火は、「子供には危険」って発想は分からなくもないのですが、あの自分の手先で体験できる、火薬の神秘はとても素晴らしい経験だと思うのですよ。しかも、ちゃんと「火は熱い」、「だから、自分にも人にも安全なように扱わなくちゃいけない」って、学習することだってできるし…と、私は思うのですが。う〜〜〜ん。自分の子供が夏の花火を楽しめないっていうのも、寂しいし。

と言うわけで、久々に火薬のにおいに包まれながら、ちょっぴりですが、懐かしい日本を思い出したりしておりました。