カキにあたってERへかけ込む(泣) (注:お食事中の方は読まないでください!!!)

また、です。「また」だから、これで2度目なんです。カキにあたったのって。普通はね、1度あんな辛い思いをしたら懲りて食べないんだろうけど、そこが私のお馬鹿なところ。どうも、こっちの生活でなま物に餓えているせいか、アピタイザーに「オイスター(カキ)」って書いてあると、どうしても素通りできなくて。この日も、シラキュースのちゃんとしたレストラン(名前は伏せておこうかな)だったので、大丈夫だろう、と思ったのです。でも、やっぱりあたってしまった。聞くところによりと、「1度あたったことがある人は、次もあたりやすい」のだとか。そんなの知らなかったぞ。

とにかく、カキ中毒の恐ろしいろことは、時間差で、しかも「突然」やってくることです。今回、私はこのカキの前菜を土曜日の夜に食べたわけです。日曜日、元気ピンピン、月曜の朝もそうです。ところが、午後になって「突然」具合が悪くなりだした。本当に、なんの前触れもなくやってくるのですよ。ちなみに、前回あたった時は、まだこの時は日本に住んでいたんですが、この「突然」(吐き気でしたが)が電車の中でして、私はこらえることができず、途中で下車し駅長室にかけこんでトイレを拝借したという…。今回は幸い家にいましたが、まずお腹が痛くなりだした。トイレへかけ込む。下痢。で、ここで思う、「お昼になんか変なもの食べたっけ?」。この日、私は残り物の野菜炒めをチンして食べたのですが、「夏場だから、冷蔵庫に入れてあっても、やばいのかなぁ」などと思い、数日前に食べたカキのことなど思いもしなかった。そのうち、今度は胃がムカムカし始め、吐き気。後は、ひたすらこの繰り返しです。

そうして、その果てなく繰り返される下痢と嘔吐の中で、私は悟ったのです。「あ、この経験って、もしや、あの時の、あれ???」、が〜〜〜〜〜ん、「カキだ!!!!!」

とりあえず、オットの帰りを待ち、すぐさま事情を説明しERへかけこんだ私たち。ああ、もう歩けないほど辛い。。。なのに、ERったら、こんな患者をいったい何時まで待たせるんじゃぁああああ!8時ごろに着いたはずなのに、ベッドに寝かされたきり、誰も来てくれない。私はもう痛みに耐えきれず、「う〜〜、う〜〜」と唸っているっていうのに。「これって、瀕死の重病人だったら死んでるんじゃン」とオットに文句を言う。でも、誰も来てくれない。テレビで見る「ER」とは大違いだわね。とにかく、そうやって1人ベッドで唸ること&トイレへかけ込むことを繰り返して、1時間ほどたっただだろうか、やっと、やっと白衣の天使が舞い降りてきてくれた。って、いっても、アメリカの看護婦サンって白衣着てないんだよね〜〜〜。ま、いっか。「とりあえず、血液検査して、それから点滴になるだろうからその準備しますね」といって、腕にぶっとい針を刺していく。ああ、ちょっと痛いが、この苦しみから開放されるなら、なんでもして〜〜〜ってなモンです。

結局、「晴れて」私の血液からは食中毒の菌が検出され、でっかい2パック分の点滴と、吐き気止めの薬が施されることになったのです。で、この薬が効いたのなんのって。は〜〜〜〜、と気持ちが安らかになっていって、私はそこでよだれをたらして寝てしまったらしい。看護婦サンいわく「そういう成分が入っているのよ」って、これなんか危険だなァ。

最終的に、全ての施術が終わったのが深夜の12時過ぎ。それから帰宅したのはいいが、やっぱり立っていられないのでした。痛いのと、辛いのと、力がないのとで、歩けない。。。なんとか、ようやく家にたどり着いたのはいいが、もうそれだけが精一杯、とにかく「横になりたい」それだけで意識は朦朧とする。実は、私はどんなに酔っ払っていても、きちんと化粧を落として、パジャマに着替えてからでないと寝られない人なのですが、この時も、もちろん、顔を洗って、パジャマを着て床につきたかった。でも、もうダメだったなぁ。生れて初めて、化粧をしたまま、服を着たままベッドに倒れこんでしまった。。。。そのくらい、ひどかったって、分かります?

そのまま、寝こむこと丸2日間。水とアップルソース(りんごのおろしたもの)だけで、まるでミイラのように眠り&唸りつづけたのでした。今朝、ああ、鏡に映った顔の悲惨なこと。とりあえず、今日はおかゆを作って食べてみました。でも、まだどうも本調子じゃないな。というようなわけで、カキとはこれでさよならします。もう2度と、食べることはないでしょう。皆さんも、万が一ってこともありますので、お気をつけくださいませね。