お漬物作りに兆戦!

日本の恋しい味はたくさんあるのですが、中でも常備菜の類はここではほとんど手に入らないので、時に無性に食べたくなります。煮豆、昆布煮、佃煮、お漬物…。

煮豆なんかは、豆がたくさん売っているのだからと見よう見真似でやってみたりしますが、どうも「お豆さん」のようにはいかないものですね。この間は黒豆を煮てみたけど、「まっくろなしょっぱいアンコ」みたいになってしまいました…。やっぱり豆が違ったんだ。まぁ、それでも食べましたけど(笑)。

お漬物も、簡単な塩漬けはたまにセロリや玉ねぎでするのですが、やっぱり恋しいのはたくあんだったり、糠漬けだったり。と、思っていたら、なんと先日、Cookpadで「パン床」のお漬物というレシピを発見しました!糠の代わりに、普通のパンで床を作るというもの。ほほ〜〜。これなら私にもできそう。

早速、冷凍庫に入っていたちょっと古めのパンを解凍し、ビールとお水と塩、それにガーリックとタカの爪、昆布がなかったので「昆布茶」などを加えて、タッパの中で「ぐちゃぐちゃ」状態にし、糠っぽい硬さになるまで混ぜていきます。パンは「グレイン・ブレッド」(穀物が入ったもの)だったので、ところどころゴマやら、麦やらが顔を出しますが、それも「いい味になる」らしい。「味見をしながら、ちょっとしょっぱいかな?と思うくらいまで塩を入れる」と書いてあったので、言われたとおり、時々パン床を舐めながら塩を加減して加えていきました。

そうして、この「床」を常温で1日寝かせ発酵させたら、いよいよ試し漬けの開始です。1日寝かせた床は、うん、まるで糠のそれと同じ感じ。茶色いパンを使ったせいか、色も似ているし、しかもにおいもとてもいい。ほんのりガーリックの香りと、発酵臭がします。肝心のお漬物は、最初の最初だから、やっぱり定番野菜がいいだろうと思い、きゅうりにしました。といっても、アメリカのきゅうりはまるで「へちま」並みに大きいので、今回は「ピクルス・きゅうり」という小さいきゅうりを使用。日本のナスくらいの大きさのものです。これを塩でもんでから、「パン床」に漬けこみます。これを今度は冷蔵庫に移して、漬けていくのです。

さて。1日経ったので「どうなっているかしら?」と、先ほどチェックしてみました。タッパの蓋を開けると、あら、いいにおい。漬物、漬物のにおいです!!かなりいい感じ。と、漬けてあったきゅうりを取り出して、はじっこを少し切って食べてみました。う〜〜〜〜ん。すごい、糠づけの味だった。といっても、本当の糠じゃないので、あの糠の特有のおいしい臭みはないのですが、それでもしっかりと発酵した漬物の味わいがありました。感動しました。でも、塩加減が少し足りなかったようで、塩味がちょっと足りない。「しょうゆをかけていただけば、ちょうどいいかも」と思いながら、もう少し床に塩を加えることに。ついでに余っていたビールも足して、再度混ぜ混ぜ。「これはいける!」と確信したので、新たにきゅうりを一本加えて漬けこみました。

明日か明後日には、おいしい「パン床」のお漬物がいただけそうです。そうだ、ご飯炊もかなくちゃね(笑)。久々の日本の味に、ウキウキする私です。