ホリディ・ベイキングは太るんだよね〜

クリスマス、といえば、日本ではなぜかケーキですが、ここアメリカではクッキーです。代表的なのがジンジャーブレッドクッキーというもので、茶色くて人形の形をしたアレといえば、雑誌などで見たことがある人も多いのでは?ジンジャーブレッドは名の通り、ジンジャーの他、シナモンやナツメグクローブなどのスパイスがふんだんに入ったスパイシーなクッキー。ツリーにも飾ったりしますが、これだけスパイスが入っていると日保ちもするということなのでしょう。

さて、このジンジャーブレッドに始まり、アメリカの主婦はこの時ばかりと、様々なクッキーをどっさり焼き上げます。そうして、ご近所の方にお配りしたり、または「クッキー・スワップ」と呼ばれる「クッキー・交換パーティー」などで持ち寄るのです。私も、一応アメリカの主婦仲間入りなので、今週から毎日のようにクッキーを焼いています。「大変じゃない?」なんて言われそうですが、これが実に楽チン。というのも、「キッチンエイド」なる頼もしい味方があるからなのです。「キッチンエイド」・・・「台所のお助けマン」ってとこですね。これは、アメリカの家庭ならどこにでもあるほど一般的なミキサーマシーンで、大きなボールとミキサーがセットになった優れもの。つまり、ボールの中に材料をぶち込んで、スイッチを押すだけでクッキードウが簡単にできるのです。もちろん、パイだって、ケーキだって、なんだって作れます。これがあるから、ドウを作るのに筋肉痛になったりしなくていいし、面倒な泡立てなんて数分でできあがっちゃう。これなくしては、ホリディ・ベイキングは乗りきれないのだ。

ということで、簡単なのをいいことに、毎日台所に立つ私。ところが、思わぬ落とし穴が!!そうなのです、作るだけでは終わらないのよね〜。とりあえず、いつも作りなれているものなら味見もしなくてOKだけど、新しいレシピはどうしたって自分で味わってみたいし、そもそも「これ、おいしそう」って思うから作ってみたいわけで・・・。というわけで、この数日のクッキー作りでは、私はまるでクッキー・モンスターが乗り移ったかのよう。焼いていく端から、「これ、不細工だから、だめ〜」と自分の口へ運び、「あ、これはここが欠けちゃってるから、これもだめ〜」と、キリが無い、とほほ。しかも、今日は、オットのリクエストもあってパンプキン・パイを焼き、そのパイ生地が余ったので、またそれで過剰なスイーツを作ることに。

ああ。1度でいいから、「私、クッキー嫌いなんです」とか「甘いもの、アレルギーなんです」とか、言ってみたいもんだわ、とつくづく思うのでありました。ダイエットは、クリスマスが終わってからですな。