病院へ行った私ですが・・・

先週のことです。明け方、突然の吐き気に見まわれました。寝ぼけ眼のまま慌ててトイレへかけこむ私。「うう、気持ち悪い〜」と、まだ寝ているオットに訴えますが、相手も眠いので「大丈夫??」と、寝言のような返事だけ。仕方がないのでまたベッドに戻り、朝を待つことにしました。「昨日、へんなモン食べたっけ?」などと考えながら、うとうとと再度眠りにつき、7時に起きてオットと送りだしてから、TVを見始めたのはいいのですが、どうにも気持ち悪くて仕方がない。横になった方が楽かしら、と思いベッドに転がってみたのですが、そのうち寒気もしてきて熱も出始めた様子。しかも、胃が痛いのなんのって、ぐい〜ん、ぐい〜んと絞るような痛みが襲ってきます。仕方がないのでオットへ電話をし「医者に行った方がいいかもしれん」ということで、急遽Drのオフィスへ向かいました。

実は未だによくわからないのですが、アメリカでは病院へ行くこととDrのオフィスへ行くことは別のことで、日本でよくいう「病院にいくこと」は、ここでは大抵「Drのオフィスへ行くこと」とイコールです。つまり、最初からいきなり病院へ行く、ことはめったにないのですね。まずはDrのオフィスへ出向いてから、その後Drの指示で病院へ行く、というような感じです。さて、私のDrはブラッド先生といいまして、ブラッド・ピットと同名ですが、似ても似付かない体型です。ここだけの話し「医者がそんだけ太ってちゃいかんだろう」というくらいの体格です。それはおいといて、診察室は小さな個室になっていて、同伴者も同席できます。私の場合は医学用語が理解できないことがあるので、オットには絶対いてもらわなきゃ困るわけですが、日本よりとにかく気軽な雰囲気です。Drも白衣など着ていないし、ナースも可愛い柄のついた上っ張り(スモックみたいなの)を羽織っているだけで、日本のナースとは大違いです。診察室もピンクとかブルーとかで塗られていて、薬くさくないのがいいですね。

話しは戻ります。結局私は、「どうも、今はやりの風邪の症状とは一致しないので」ということで、尿検査と血液検査を受け、一晩様子を見ることになりました。そう、日本でよくある「とりあえず、胃薬出しておきますか」なんて処置がないのです。徹底的に原因を突き止めてから治療する・・・みたいな。でもその間、患者は辛いぞ!!一晩は長いぞ!!Drいわく「なにも食べないで。ジンジャーエールだけ飲みなさい」とのこと。ジンジャーエールって・・・あれって、別にホンモノのジンジャーが入っているわけじゃないでしょうに、なんでアメリカ人はジンジャーエールが胃に効くって信じているんだか。それでも一応いわれるまま、帰宅途中にジンジャーエールのビッグボトルを買い、ひたすらそれだけを飲んで見たけれど、一向によくなる気配がない。しかも炭酸が空っぽの胃の中ではじける感じが、余計に気持ち悪く思えるし。さらに、熱はいっそう高くなっているし。うう、薬が飲みたい〜、とベッドでうなる私。どれくらいもだえていたでしょうか、すると電話が鳴ってオットが「アハン、OK」などと話している。どうもDrかららしい。なんと「血液検査の結果が思わしくなく、再検査の必要がある。もしかすると盲腸炎かもしれず、その場合はすぐに手術が必要だ」とのこと。おいおい、ちょっと待ってよ。そんないきなり・・・。

とりあえず、明日の朝もう一度とDrのところへ行く約束をし、「あまり熱が高いならタイレノール(鎮痛剤、解熱剤)を飲んでいい」とのお許しが出たので、ついでに勝手に胃薬も飲んでみました。すると、これが効いたのか、いやはや、ジンジャーエールがきいたのか、翌朝は信じられないくらいに気分爽快。前の日ののたうちまわるような痛みがうそのよう。再検査の血液検査も結果良好で、結局原因がなんなんだかわからないまま、私は元気になってしまいました。

ジンジャーエール、恐るべし。(爆笑)