質問の多いサンドイッチの巻

前回、「慣れとは恐ろしい」というテーマで書きましたが、今回もその続き。なにか、というと、サンドイッチのオーダーの仕方です。
こちらではデリタイプ(具がおもいっきり詰まって分厚い、食パンタイプのサンドイッチ)かサブ(日本でもサブウェイでおなじみの、あの長いサンドイッチ、こちらではこれはサンドイッチとは呼びませんが)がランチには一般的ですが、このオーダーの時が最初は戸惑った。なぜかというと、パンの種類から、野菜の種類はもちろん、マヨネーズとマスタードのタイプまで事細かに聞かれるのです。私なんか「もう、なんでもいいからツナサンド作ってよ」と、いつも心の中で叫んでしましたが、慣れというのは恐ろしい。
最近では、この一通りの行為が当たりまえに思えるし、しかもたまに「ホワイトブレッドしかありません」(注:私はいつも胚芽が入った茶色いパンを選ぶので)なんて言われると、「なんで、置いてないんだ!」とちょっとムっとしたりして。

でも、考えてみれば店の都合で作られた物を黙って食べるよりは、確かに「自分の食べたい物を好きなスタイルで食べる」方が、きっとおいしいに決まってる。でも、日本ではまだまだお店側の都合で決められた物事が当たり前に受け止められてる事実。レストランンのセットメニューで「スープをサラダに替えて欲しい」というオーダーに、快く答えてくれるお店が一体どれだけあるでしょう。
選択の自由を一番に重んじるこの国に住んでいると、日本にいると気づかなかったいろんな事が見えてきます。